有機的パン屋

わたしは食に興味がないことはどこかで言ったかもしれないが、その割にイソップベーカリーが異様に好きだ。

※前に 無機的パン屋 として紹介したのとは別の店である。

 

イソップベーカリーは店舗の規模としてはかなり小さくて、入口ドアからちらっと中を見て人が3~4人いたらやや待ってから入ってねというかんじのお客さん同士でちょっと気を遣う店だ。一人暮らしのワンルームより歩ける床の量が少ない、というとなんとなくそのせせこましさがわかるのではないだろうか。

そんなかんじなので朝に行くと外に何人も並んでいてうわぁと思ったりもする。しかしふと考えてみたら並んででも買うみたいな店ここくらいだな。不思議と待つことにあまり嫌悪感がない。

 

店内に入ってみると時間帯によって欲しいものが全然なかったりするのでうむむと思いつつも惣菜パンを適当に買うなどする。大抵白身フライが挟んであるパンはいつでもあるのでそれを買うことにしている、惣菜パンが美味い店は良い店だと個人的に思う。

一番の目当ては塩パンで、焼きたてのじゅわりとした塩パンなどは本当に絶品だ。かぼちゃ味の塩パンもなかなか良くて、もったりとしたかぼちゃの風味に塩気がいいアクセントになっていて美味い。

塩パンは確か8時くらいにホカホカのが焼き上がるので是非食べてほしい。

 

あとレジ横にお得なパンコーナーみたいなのがあって様々な形の数種類の謎パンが「ひとつ100円」と書かれたトレーの中でひっそりと肩を寄せている。

焼いてみたら形がアレだったとか大きさがアレだったとかなんだろうけど、どういう味のやつなのかわからなくて未だに手をのばせないでいる。そこに塩パンのようなフォルムのやつがあったとしても確証を得られないから手をのばせないかもしれないな。

 

あとあまり買うことは無いんだけど、パン屋に置いてある紙パックジュースって異様に美味しそうじゃないですか????

別に1~2分歩けばスーパーがあってそこでも同じ飲み物売ってるんだけど、そこで見てもふ〜んとしか思わない。でも微妙に買うに至らないのは紙パックジュースの「一食を終えるためだけの最低限の水分量」とか「持ち運びがややめんどい」っていうかんじが原因だ。

そもそもパンのお供に紙パックジュースを買うってどういうシーンなんだろうか。

小さいお子さんと公園でパンを食べるとか、ちょっと遠出するとかそういうかんじかな。なんだかちょっと優雅ですね。

そういえば2~3年前になんとなく買ったレジャーシートが包みすら剥がされないままずっと家にある。そのうち外でパンを食べたくなったらこのレジャーシートを持って、いくつかのパンと紙パックジュースでも買ってぼや〜っと過ごしたいものだ。

ゆとり世代なのにそういうゆとりの持ち方は知らなかったな、とちょっと思った。