わたしなりの「しあわせのねだん」

茂木和哉のサビ落とし ¥1,200-

 

店ブログで言ったようにお掃除用品を買って以来、掃除に取り憑かれている。

一人暮らしだとそこまで切迫した汚れなんかないから今更「めっちゃ汚れを落とせるなにか」について思いを馳せることがなかったからだ。

一方で唯一家の汚れで気になっていたのがピン留めを置いた痕跡が錆びて跡になっていたところで、こういう汚れはビジホとかにもあるから「退去する時にいくらか取られるんだろうな」と苦々しい気持ちがあった。

それでこの前閉店5分前のホームセンターに行った時に掃除グッズ売場に「茂木和哉コーナー」があってなにこれ?と思いつつ、そのコーナーがあまりに汚れに対して細分化して物が並べられていて興味深く見ていたら「もらいサビ落とし」というものに目が止まった。

これ、うちのピン留めのサビのことじゃん。

「このバンドわたしのこと歌ってる」並の衝撃を受けた。小さなスプレーボトルで1,200円は安くない。けれどもそこまであの汚れのことを言うのなら、そこまで自信があるのなら買いましょうと思った。

それで今まさに試している。

サビ落としという種類をクレンザー以外知らないので薬品で溶かすかんじのやつならよっぽど注意しながら使わないと手まで溶ける気がしてめちゃめちゃ注意して説明を読むと換気をよくして吹きかけて15~20分したら水でしっかり流せばいいらしい。それで手はしっかり流水で流せばよいとも書いてあって、つまり素手で扱ってもいい(多分)ということでいよいよ訳がわからない。

ピン留めの跡に吹きかけてほんの数秒するとヨウ素液みたいにサビが紫色に変わった。なんだこれ。本当に訳が分からない。

しっかり時間が経ったので見てみるとすでに紫色の絵の具みたいな水がシンクに流れている。匂いはちょっとパイプユニッシュに近い匂いがした。水をかけるとなにもありませんでしたよというくらいあっさりとサビだっらしいものが流れていく。なんなんだ。

全然わからないままスポンジでしっかりその箇所を拭くと、サビでガビついていた表面すらもスルスルと汚れが落ちている。何回も言うが意味がわからない。

 

他になにかサビたものはないか探しているけど全然見つからない。思ったより錆びてるものってないんだな。

ともあれこれでピン留めをシンクに躊躇無く置けるようになった。誰か知らないけどありがとう、茂木和哉。